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ハースストーンの闘技場・バトルグラウンドを勝ち抜く戦略

いつグレード2,3へ上げるか?――呪文環境のグレ上げ論

バトルグラウンドの序盤戦で重要な判断の一つとして、「いつグレード2、グレード3に上げるか?」があります。特に最近は呪文の存在から柔軟性が上がったので、場合に応じて別の動きを選択できるようになると勝率が上がります。

この記事では、主要なグレード上げのメリット、デメリット、おすすめヒーローなどについて解説していきます。

 

一般的には2ターン目にグレード2に上げる

基本的に2ターン目(4コイン)で上げます。グレード2のミニオンのほうがグレード1より強力なため、特に理由がなければすぐに上げるのが得策です。例外的にグレード1に留まるべきケースは後で紹介します。

2ターン目のグレード上げコストはちょうど4。無駄なくグレードを上げられます。

 

2ターン目にグレード2に上げた場合、グレード3に上げるのは5,4,3ターン目(頻繁に使う順)がほとんどです。それぞれの特徴について説明していきます。

 

5ターン目(7コイン目)グレ3上げ

※かっこ書きの数値は通常時に使用可能なコイン数。「石油を掘り当てた!」「自信過剰」などを使用している場合変動します。

使用頻度(5点満点)

★★★★★

各ターンの典型的な動き
  • 3ターン目:ミニオンを1体購入+呪文/ヒロパ または ミニオンを1体売って2体購入
  • 4ターン目:ミニオンを2体購入
  • 5ターン目:ミニオンを1体購入、グレード3に上げ(4コイン)

※適当にヒーローパワーを使っても構いません。例えば、3ターン目に2コストヒーローパワー+ミニオン1体購入で5ゴールドをうまく使いきれます。以下同じ

説明

「スタンダードカーブ」と呼ばれ、もっとも一般的な動きです。

毎ターン3コインか6コインをミニオン購入に使えるため、無駄なくミニオンを買える動きです。ただし、酒場に呪文が出てくる今の環境では呪文を買う余裕がないことも意味しています。また、1~2コストのヒーローパワーを使うとマナ余りが生じてしまいます。

初心者の方はとりあえずはこれをやっておけば大失敗はありません。ただ、慣れてきたら以降に示す別のグレード上げも試してみるのがおすすめです。

やるべきタイミング

特に買うべき呪文がないとき、3,4ターン目に満足いくミニオンが酒場に並んでいるとき

おすすめヒーロー

ほとんどのヒーローで実行可能

 

4ターン目(6コイン)にグレ3上げ

使用頻度

★★★★☆

各ターンの典型的な動き
  • 3ターン目:ミニオンを1体購入+呪文/ヒロパ または ミニオンを1体売って2体購入
  • 4ターン目:グレード上げ(5コイン)、1コインを呪文/ヒロパに使う
  • 5ターン目:ミニオンを2体購入、1コインを呪文/ヒロパに使う
説明

前環境まではマイナーでしたが、この環境では有望な動きです。今までは4,5ターン目に1コイン余るのが非効率的でしたが、今は酒場の呪文によって無駄なく動けることがあるので環境に適しています。

メリットは早めにグレード3に行けること、デメリットは早くグレードに上げたターンに被弾しやすいことです。

また、4,5ターン目に1コインが余るので、それをうまく使えるヒーローだとかなり優先したい動きになります。

他のヒーローでも3ターン目に「慎重な投資」を使っていると4ターン目は8コイン使えます。グレード上げは5コインですから、残る3コインでちょうどミニオン購入ができます。

慎重な投資

やるべきタイミング

グレード3に強力なミニオンがいるとき、4ターン目に見えているミニオンが弱い時

おすすめヒーロー

序盤にヒーローパワーを打ち続けたい「ドクター・ホリ=デイ」や「マイエヴ」などでおすすめです。「無限のトキ」もヒーローパワーをうまく使え、このヒーローにちなんで「トキカーブ」と呼ばれることがあります。

封印9匹のカエルの祝福時空間酒場

 

3ターン目(5コイン)にグレ3上げ

使用頻度

★★☆☆☆

各ターンの典型的な動き
  • 3ターン目:ミニオンを1体売却、グレード上げ(6コイン)
  • 4ターン目:ミニオンを2体購入
  • 5ターン目:ミニオンを2体購入、1コインを呪文/ヒロパ/入替に使う
説明

いわゆる「3on3」。初手に「ウレメンタル」などの、売却してもおつりがくる様なミニオンを取れた場合に特に選択肢に上がります。

メリットはグレード3にいち早くアクセスできること、デメリットは3,4ターン目に受けるダメージが大きいことです。ただし現環境だとグレード2が強いこともあり、あまり選択肢には上がりません。

また、1,2コインが余るタイミングは少ないので、序盤にヒーローパワーを連打したいヒーローではお勧めできません。

やるべきタイミング

グレード3に特にほしいミニオンがある、3ターン目の酒場が弱い

おすすめヒーロー

現環境ではあまり強い動きではないので、必ずこれをやるというヒーローはいません。「コックのクッキー」が1回目の発見でグレ3を取れたり、「ブラックソーン」がキルボアのキーパーツを早期に取れたりするので、場面次第で行うことがあるかも。

ごった煮闇鍋血盟石

 

2ターン目に強い動きができるときはグレ1残留もあり

ヒーローパワーを毎ターン打ちたいような場合や、2ターン目に見えている酒場が強い時はグレード1に残ることも選択肢です。ある程度バトグラに慣れてきたプレイヤーにおすすめ。

3ターン目グレ2上げ,(→4,5ターン目グレ3上げ)

使用頻度

★★☆☆☆

各ターンの典型的な動き
  • 2ターン目:ミニオンを1体購入、1コインを呪文/ヒロパに使う
  • 3ターン目:グレード上げ(3コイン)、2コインを呪文/ヒロパ/売買に使う
  • 4ターン目:グレード上げ(6コイン)/ミニオンを2体購入
  • 5ターン目:ミニオンを2体購入+1コイン/グレード上げ(5コイン)+2コイン
説明

2ターン目に買いたいミニオン・呪文があったり、ヒーローパワーを毎ターン打ちたいときにはこの動きがありえます。ただしグレード2への到達が遅れるのがデメリットなので、それを補填できるような強い動きをする必要があり、適性のないヒーローでやる頻度はそこまで高くありません。

また、3ターン目に余る2コインを活用できる場面でのみ使うことをお勧めします。

 

4ターン目はミニオンを2体買うかグレードを上げるかで、酒場やグレード3への行きたさに応じて柔軟に判断しましょう。ただし、ミニオンを買う場合は次のターンに2コイン余ることになるので、それをうまく使える見通しがあることが前提です。

3,4ターン目にグレードを上げる動きは「Jeefカーブ」と呼ばれます。

 

やるべきタイミング

2ターン目、3ターン目にヒーローパワーを使ってミニオンを調達できるようなヒーローで選択肢に上がります。

それ以外のヒーローでも、2ターン目に強い動きができる(例:アップアッポー+特に強いミニオン)、かつ3ターン目にグレードを上げた時の2コイン余りをうまく使えそうなときは行ってもOKです。

アップアッポー

 

おすすめヒーロー

「ザイレラ」、「ヨグサロン」、「ロードバロフ」のようなミニオン購入、コイン得ヒロパは毎ターン打ちたく、この動きと相性がいいです。

先述した「マイエヴ」などはこの動きもありです。

光を見よパズル・ボックス余興の賭け

※「ザイレラ」などでは2ターン目に1コインを捻出するか、「投げ縄」「訓練生招集」を引き当てる必要があります。それができなければグレードを上げたほうがいいでしょう。

魔法の投げ縄訓練生招集

 

4ターン目グレ2→5ターン目グレ3上げ

使用頻度

★☆☆☆☆

各ターンの典型的な動き
  • 2ターン目:ミニオンを1体購入、1コインを呪文/ヒロパに使う
  • 3ターン目:ミニオンを1体購入、2コインを呪文/ヒロパ/売買に使う
  • 4ターン目:グレード上げ(2コイン)ミニオンを1体購入、1コインを呪文/ヒロパ/入替に使う
  • 5ターン目:グレード上げ(6コイン)、1コインを呪文/ヒロパに使う
説明

「ラファームカーブ」と呼ばれます。

毎ターン1~2コイン余る、一見効率の悪そうな動きです。ただし、名称の通り「ラファーム」のような毎ターンヒーローパワーを打ちたい者にとってはよい選択肢です。

ただしそのようなヒーローでも、今はグレ2ミニオンが強いため2ターン目グレ2、4ターン目グレ3の動きを取ることもあり、酒場に応じて判断するのがいいです。

長くグレ1にとどまるためミニオンの質は低くなります。一方で少ない種類のミニオンが集まるため、ペアやトリプルを作りやすいところはメリットです。

 

おすすめヒーロー

ラファーム、マイエヴなどの1コインでミニオンを調達できるヒーロー。他のヒーローではほとんどやりません。

 

いただこう!封印

※同じ1コストでも、ミニオンを調達せず強化するだけのパワー(ラカニシュ、ブラックソーンなど)ではこの動きはしません。2ターン目グレ2→4ターン目グレ3だったり、あるいはヒロパを打たずにスタンダードカーブを取るのが良いです。

酒場の照明血盟石

 

まとめ

説明が複雑になった気がするので、参考までに各コインカーブの特徴を整理しました。

(※グレ2、グレ3はそれぞれの到達ターンを示す)

基本的にStandardとTokiを使っておけば大失敗はありませんが、極端に強い/弱い酒場に出くわしたり、適性のあるヒーローを使っているときに別の動きを選択できるようになるとより勝ちやすくなるでしょう。この辺りの機転を利かせることが、バトグラ上達の楽しみのうちの1つだと思っています。

以上が基本事項で、あとはちょっとだけ補足を書いておきます。気になる人はもう少しお付き合いください。

 

補足1:6ターン目(8コイン)以降にグレ3上げはないのか?

基本的にはやらないほうがいいです。グレード3,4のミニオンは強力なため、それらを手に入れるタイミングが遅くなれば勝ちが遠のいてしまいます。

また、5ターン目時点である程度盤面は埋まっているはずなので、以降の購入はミニオンを入れ替えるだけになり、盤面がさほど強くならないのもマイナスです。

※執筆時点では10ターン目あたりまでひたすらグレード2に留まる「グレ2回し」という動きが流行っていますが、上級者向けのトリッキーな動きなので慣れるまでは真似しないほうがいいです。(といわれるとやりたくなりますよね、わかります)

 

補足2:グレード上げコストはどのように変わる?

基本コストは下の通りです。ただし、各ターンの開始時に1ずつ小さくなっていきます。

  • グレード1→2:6コイン
  • グレード2→3:7コイン
  • グレード3→4:8コイン
  • グレード4→5:10コイン
  • グレード5→6:10コイン

例えば2ターン目にグレード2に到達した場合、5ターン目にグレード3に上げるためのコストは4コインです。一方で4ターン目にグレード2に行った場合、5ターン目にグレード3に行くためのコストは6コインと異なることになります。

 

 

 

 

 

どのミニオンを強化すべきか?

血の宝石、バナナ、各種ヒーローパワー……。手に入れた強化手段をどのミニオンに使うべきかは、バトルグラウンドで毎試合考えるところではないでしょうか。

このポイントは地味ながら差のつくところです。この記事では、どのようなミニオンに強化を使うべきか順を追って解説していきます。

(※以下、特記ない場合「バナナ」のように攻撃、体力の両方を強化する呪文を前提とします。)

バナナ | ハースストーン名鑑 - ゲームウィキ.jp

基本編① 多くの回数戦闘できるミニオン

最も基本的な判断基準です。せっかく攻撃力を上げるのであれば、上げた攻撃力で何度も戦闘できる方がお得です。そのため、体力の高いミニオンに強化呪文を使うのが合理的です。

元の体力が大きいミニオンはもちろん、効果でどんどん体力が大きくなっていく下のようなミニオンもおすすめの強化対象です。中盤以降、体力がいくらあってもパワー5ないし3のままでは力不足になりがちですが、強化することで良い戦力になります。

ソウル・リワインダー

 

 

また、体力の高いミニオンだけでなく「聖なる盾」のついたミニオン、「刀狩」や「ニュウヅァオ」のような複数の相手にダメージを与えられるミニオンも(広い意味で)多くの回数戦闘でき、有望な強化対象になります。

 

特に「刀狩」を大きくすることは非常に強力で、グレード4を回るような時間帯に10/10程度の大きな「刀狩」ができるととても強い戦力になります。

 

 

基本② 長く生存させたいミニオン

「仇討」など、生存している限り効果を発動できるミニオンは長く生き残ってほしいところです。強化呪文を優先的に使い、早く破壊されることを防ぐことが重要です。

トラブるトロリータイタス・リーヴェンデア

※「トラブルトロリー」は、現在は仇討4、0/10に調整されています。

 

逆に断末魔、特に戦略上重要な効果を持つミニオンはできるだけ破壊されてほしいところです。これらのミニオンは、挑発を持っていない限りなるべく強化しないのがよいです。

神秘のスポアバット巨狼ゴルドリン

さて、ここまでが基本ですが、必ずしも多く戦闘できるミニオンを強化するのが正しいとは限りません。次から示すのは、より実践的で中級者向けの判断基準です。

 

発展① 長く使うことが想定されるミニオン

この点はとても重要ですが難しく、差のつくところだと思います。

せっかく強化呪文を使ったとしても、そのミニオンを売ってしまえば意味がありません。そのため、長く使えるミニオンを強化したいところです。

ハジキロボ

例えば、「ハジキロボ」は単体で見た場合非常に優秀な強化対象です。聖なる盾、さらにそれを貼りなおす効果を用いて、何回も高い攻撃力を生かすことができます。

ただし、自分の盤面次第ではほかのミニオンを強化した方が良いケースがあります。例えば、このような盤面でグレード4にいる場合ならどうでしょうか。

リサイクル・レイスハジキロボ成長する氷霜非常の炎優しいランプの精

 

「リサイクル・レイス」と「優しいランプの精」というエレメンタル構成のキーカードが揃っており、さらに「成長する氷霜」もいるため将来的にエレメンタル構成に進む可能性が非常に高いです。そうなるとゆくゆくは以下のようなパーツで盤面を埋めたく、近いうちに「ハジキロボ」は売却することになるでしょう。

砂岩ドレイク多重現実の支配者ロックンロック

このようなときは、「ハジキロボ」よりも、最後まで使うであろう「リサイクル・レイス」を強化するほうが良いわけです。

今回は比較的シンプルな例を挙げましたが、実際には「どの構成に進めばよいか」はなかなか判断の難しいところで、ゲームの大局観、構成に関する知識が求められるものです。配信者のプレイなども参考にしつつ、少しづつ身に着けていくのが良いかと思います。

 

また、もっと前の段階で進むべき方向性がわからない時には、中盤の構成や最終構成につながりやすいミニオンを優先的に強化することがあります。

5ターン目、盤面には「ブロンズの砂塵竜」と「ウミウシ騎士」がいるとします。(合計で7体のミニオン、そして呪文錬成ミニオンがおり、両者の効果は毎ターン発動できるとします。)

ウミウシ騎士

前者は「聖なる盾」、後者は体力が大きくなりがちなミニオンで、どちらも強化したいミニオンということになります。このようなときは、「どちらが長く使えそうか?」を考えることになります。

 

「ブロンズの砂塵竜」はドラゴン種族を持ち、各グレードにサポートミニオンが多いため道中で強化を受けやすく、もし「カレクゴス」を使った構成を組めれば最後まで連れていくこともできます。

エレクトリック・シンセサイザーアウトバック・スモルダラー魔力のアスペクト・カレクゴス

 

他方の「ウミウシ騎士」に対応するバフ手段は「銭ゲバ・スリザースピア」くらいです。これを軸とする構成は高グレードが多くて組みにくく、さらにそれに至るまでの強化手段もないため「ウミウシ騎士」を終盤まで連れていける可能性は低いです。

銭ゲバ・スリザースピア

 

こうして考えると、どこかのタイミングで売却してしまいそうな「ウミウシ騎士」より最後まで連れていける可能性のある「砂塵竜」に強化をかけるのがよさそうに見えます。このように中盤の構成、最終構成とその強さ、組みやすさが頭に入っていれば、有望そうなミニオンを判断して強化することができます。

 

※ただし盤面が貧弱で短期的に戦闘に勝ちたい、ダメージを抑えたいようなときには「ウミウシ騎士」を強化するのも一手ではあります。高体力、低パワーのミニオンを強化することは、戦闘能力の大きな改善となることが多いです。

 

 

発展② 特定のカードに対する警戒

最終盤には、対策カードを入れて相手のキーカードの動きを妨害する勝負になります。

例えば、「狂信者サザーラ」で強い悪魔を復活させる構成があります。この構成の弱点は、相手の「トンネル爆破係」や「ウォーゲンの自警団員」といった対策によって悪魔よりも先にサザーラを破壊されてしまうことです。

狂信者サザーラトンネル爆破係ウォーゲンの自警団員

 

こういった相手の対策を防ぐために、対策の対策として「狂信者サザーラ」の体力を11以上に上げておくことが考えられます。このように、特に最終盤では相手の構成情報や直前の戦闘をもとに「相手はどのような対策をしてくるだろうか?」「それを(比較的小さいコストで)対策できないか?」を考えることで1位になれる頻度が増えるでしょう。

 

典型的な体力ラインとしては、以下が挙げられます。「狂信者サザーラ」のように早く破壊されたくないミニオンについては、できる限り体力を上げておくと安全です。

  • 体力4:「トンネル爆破係」の断末魔(3ダメージ)耐え
  • 体力9:「ライターファイター」の断末魔(4ダメージ×2)耐え
    • 「タイタス・リーヴェンデア」がいる場合に備え、17にしておくのも手です。ただし、他の小さいミニオンがいる場合は必要ありません。
  • 体力11:「ウォーゲンの自警団員」の攻撃対象から外れる

 

また、攻撃力を上げておいて相手の重要なミニオンを破壊できるようにする、というのも余裕があればやっておきたいところです。よくあるのは「タイタス・リーヴェンデア」の7などです。ただし相手も強化してくることが多々あるので、あくまで余裕があればといったところです。

 

また、エレメンタルやキルボア、もしくはマーロックがいる卓においては中盤以降、結構な頻度で「茨変化の魔女」「オペラゲッパー」が先頭に置かれ、こちらの挑発ミニオンを確実に破壊してきます。そのため、挑発ミニオンを強化することは無駄になるリスクがあります。

茨変化の魔女オペラゲッパー

 

細かいところですが、「モー烈な闘牛士」は攻撃力を1以上にしておくと相手の聖なる盾を外せるため、1と0で大違いです。極力強化しておきましょう。

モー烈な闘牛士

 

まとめ

ということで、基本的には「多くの回数戦闘できるミニオン」、中盤以降は「長く使うと思われるミニオン」、最終盤は「対策」や「対策の対策」といった方針で強化呪文を使うのがおすすめです。

バトグラにおいて「誰を強化すべきか?」は地味ながら毎試合直面する判断だと思っています。地味すぎておそらく誰も記事にしていませんが、しっかり考えてプレイすることで確かな差になると考えこれを書きました。戦績改善に役立てばうれしいです。

 

 

バディ環境を遊んでいない人に「よろしく、相棒」を解説する

「よろしく、相棒」は呪文の中でも強力な1枚です。ただ、バディ環境のバトルグラウンド(2023年3~5月ごろ)を遊んでいない人にとっては、「バディって何?」と思われるかと思います。

 

この記事では、「よろしく、相棒」で発見されるバディの中で強いものやお勧めの使い方を紹介し、さらにこの呪文を取るべきタイミングについて考察します。

 

そもそもバディとは?

一時存在したヒーロー固有のミニオンで、ヒーローパワーと相性の良い効果を持っております。一例として以下はそれぞれン=ゾス、ゼフリスのバディです。

赤ちゃン=ゾススリフゼ

本来ヒーロー専用のミニオンだったのですが、「バンドマネージャーE.T.C.」のヒーローパワーや今回追加された「よろしく、相棒」ではヒーローに関係なくバディを出すことができます。

新人アーティストとの契約

 

ただし、バディの中には専用のヒーローパワーに対応するものがあり、それらのバディは発見対象からは外れます。このようなバディは、専用ヒーロー以外では全く使えませんからね。

レイ・フレイムポートマズォー

(それぞれ「マスター・ウェン」、「オズマット」のバディで、それぞれのヒーローパワーに対応する効果になっている。)

 

 

特に強いバディ

出現した際に取る頻度の高いバディを紹介します。この呪文自体がグレード5なので、そこに到達できるターン(早くて8ターン目以降)を想定し、その時間帯で強いものに絞って書いていきます。

 

「時計仕掛けの助手」(トキのバディ)

時計仕掛けの助手

シンプルに強い効果です。「ブラン=ブロンズビアード」か「ブランの祝福」があれば2回発動でなお強い。

ブラン・ブロンズビアードブランの祝福

 

 

「ナサノス・ブライトコーラー」(シルヴァナスのバディ)

ナサノス・ブライトコーラー

大きなミニオンの能力を2体分、しかも狙った対象に複製できるとんでもミニオン。グレード6のバディなので、グレード6に上げていないと発見対象になりません。

 

「スリフゼ」(ゼフリスのバディ)

スリフゼ

構成の完成度を上げてくれます。使う前にはいらないミニオンを売っておき、ほしいミニオンを高確率で発見できるようにしましょう。

なお、「1体だけ」といってもゴールデンミニオンのコピーは発見対象に含まれません。

 

「深海シェフ」(フェイリン大使のバディ)

深海シェフ

シンプルに強い効果です(2回目)。このように、バディには強い「雄叫び」を持つものがたくさんあり、「ブラン・ブロンズビアード」を持っているときは特に「よろしく、相棒」を取りたいところです。

 

「赤ちゃン=ゾス」(ン=ゾスのバディ)

赤ちゃン=ゾス

強い断末魔系の構成を組んでいるときに欲しいバディです。また、本来断末魔がついていないミニオンでも「海鮮丼屋」の効果で断末魔をつけるとゴールデンにできるという裏技があります。ナーガか獣が登場する場合は頭に入れておきましょう。

海鮮丼屋

 

「ヴェーラストラーズ」(アレクストラーザのバディ)

ヴェーラストラーズ

単体ではそこそこのバディです。ただし「ブラン・ブロンズビアード」を持っており、かつグレード5にいるときに化けます。ドラゴン4種のうち、「ドラキサス将軍」「ムロゾンド」は強い雄叫びを持っており、しかもこれ自身も雄叫びのため「ブラン」と大きなシナジーがあるからです。

「砂岩ドレイク」はそこまで嬉しくないかもしれませんが、前者2枚を引けたのであればカードの使用回数が多くなるため、大きく成長することになるでしょう。

ドラキサス将軍 | ハースストーン名鑑 - ゲームウィキ.jpムロゾンド砂岩ドレイク

 

知識が必要だが、場合によっては強いバディ

「邁進乗騎マクスウェル」(サーフィンレー・マルグルトンのバディ)

邁進乗騎マクスウェル

自分のバディが強い場合にはぜひ使いたいミニオンです。例によって「ブラン」で2回発動しますので、もし雄叫びバディを引けた場合には合計で4回使えることになります。

ちなみにバディの一覧は、非公式サイトかつ英語ですが以下の海外サイトにまとまっています。

hearthstone.fandom.com

 

なお、「仮面の下の正体」でヒーローパワーが変わっている場合には変更後のヒーローパワーに対応するバディが獲得できます。

仮面の下の正体

 

「古き狩人」、「チルウォーター所長」(テス、スキャブスのバディ)

古き狩人テルウォーター所長

相手のヒーローに対応するバディがもらえます。欲しいバディを持つヒーローがいる場合は、余裕があれば取ってみましょう。

ちなみに、一部のヒーローにはバディがいません。こういったヒーローと戦闘する際には、代わりに「友達の友達」(グレード5,5/6,これを売った時バディを1つ発見する)がもらえます。

 

「もぎり」(チケッタスのバディ)

もぎり

少し話がややこしくなるので説明したくなかったのですが、かなり強いこのバディを解説しないわけにはいきません。

「ダークムーンの景品」とは、現在は「チケッタス」のヒーローパワーで得られる強力な呪文です(過去のバトグラではチケッタス以外のヒーローでも出現しました)。少し古いですが、公式サイトに一覧画像が載っています。

 

hearthstone.blizzard.com

 

「もぎり」を売ったタイミングにより、取れる呪文の「景品ターン」が変わります。4~7ターン目は「景品ターン2」、8~11ターン目は「景品ターン3」、12ターン目以降は「景品ターン4」が発見の対象になります。

もちろん後に取れる景品のほうが強力なので、もし7,11ターン目に余裕がある場合はもぎりを売らずに1ターン待ってみるのもありです。

 

※細かい話ですが、上記画像の「景品ターン3」のうち、「窮鼠で一生終える」はターン2に移行し、代わりにターン3に「酒場のミニオンをすべて手札に加え、酒場を入れ替える」呪文が存在します。また、「ツケ」は「双呪文」ではありません。「オープンバー」は、「1ターンに5回まで入れ替えコストが無料」です。

 

状況に合った呪文を取っていけばよいですが、安定して強力なのはターン3では「アイスブロック」や「上級ミニオン」、ターン4では「掛け金つり上げ」や「アージェントのハッタリ屋」でしょうか。ただし他も状況がはまれば強力なので、じっくり考えるのが良いです。

 

バトルグラウンドではよくあることですが、過去の要素を参照する能力は攻略法が長くなりがちです。「酒場呪文のガイドとしてバディの使い方の解説をする中でダークムーンの景品呪文の使い方を解説する」という大変ややこしい説明になってしまいました。話をバディに戻しましょう。

 

 

使い方を知っておきたいバディ

クロミー」(ノズドルムのバディ)

クロミー

単体だとそこまで強くないですが、「腹減りフェルバット」がいる場合はひたすら入れ替えするだけで食べるミニオンのサイズが非常に大きくなります。

腹減りフェルバット

 

「マグナス・マナストーム」(ミルハウスのバディ)

マグナス・マナストーム

テキストには書いていませんが、呪文を買った場合は同グレードの呪文を追加します。「救世主ナラァ」がいるときにグレード1の安い呪文を買いまくると呪文使用回数を稼ぐことができます。

救世主ナラァ

「タスカーの襲撃兵」(パッチーズのバディ)

タスカーの襲撃兵

「この対戦で手札から使用した海賊」の枚数に反応します。序盤から「宵越しの博打打ち」を買えるときはとりあえず買って、必要なければ売る癖をつけておくとちょっと得できます。

宵越しの博打打ち

 

他にも細かいTipsは無数にあるのですが、書いていくときりがないのである程度大切なものに絞りました。あとはテキストを見ながら適当に考えて覚えていけばよいかと思います。

 

結局、いつ買えばよい?

強いバディが多いですが、4コストと高いためいつでも買えるものではありません。買いたいタイミングについては、以下のように考えています。

 

  • 強い雄叫びバディが多いため、「ブラン」を持っているときにはぜひ使いたいです。他にも「ライラクのメタルヘッズ」「大きくなれよマークアイ」とは相性がいいです。

ブラン・ブロンズビアードブランの祝福ライラクのメタルヘッズ大きくなれよマーク・アイ

 

  • 他の場合は、買わないほうがいいことが多いです。ここで示したバディは強いですが、実際には何もしないようなバディも多数います。バディは数十種類もいるので、特定の1体を目当てにした購入はお勧めできません。
  • しいて言えば、断末魔ミニオンを軸とした構成を組んでいるときには引いてみる価値があるかもしれません。「赤ちゃン=ゾス」や「スリフゼ」が大当たりになる他、何かと高グレードミニオンを要求されるため「時計仕掛けの助手」や「赤ちゃんコドー」、後は「墓所潜入士」もそこそこ良いです。

赤ちゃン=ゾススリフゼ時計仕掛けの助手赤ちゃんコドー墓所潜入士

  • あとは構成の軸が見つからないようなときに、同じく「時計仕掛けの助手」などを目当てに取ることもあり得るかと思います。