現環境のバトグラで一番気になっているポイントは、新要素の「悪夢の恵み」をいつ開けるかだ。
先に原則を書くと、十中八九は早めに打ったほうがいいと考える。国内外のプレイヤーの配信を見ててもそうするケースが多い。
ただ、恵みの出現率をざっくり見積もってみたら、最終盤まで抱えるプレイも時にはあり得るんじゃないかと考えるようになってきた。
この記事では、先に原則の話をしてから今考えている例外的なプレイングについて書きたい。
原則:国内外ともに早めが主流?
海外のトッププレイヤーの動画を見る限り、1試合に3回打てるうち少なくとも2回は早い段階で使い切っている。3回とも9ターン目、中盤までに打ち切ってしまうことだって珍しくない。
Shadybunny は「待ったほうがいいのか? いや、上位プレイヤーはほぼ全員かなり早く使っている、遅くまで待つのはリターンに合わない」(意訳)という趣旨のことを言っていた(YouTube)。実際、他のプレイヤーを見ても大体はそんな感じだ。
なぜ早いほうがいいのか
ミニオンの枠が厳しくないことと、ライフを守れることが理由だ。
6ターン目以降になると、盤面に置きたいミニオンが増えてくる。グレード4以降の強いミニオンもいるし、時には装飾品からもミニオンがやってくる。他に置きたいミニオンを押しのけて恵みを置いても、差し引きのメリットは見た目ほど大きくない。
逆に早い段階で引いておけば、効果が多少弱くても置く枠に困ることはないし、加えてライフを守れるのがえらい。
こう書くと「じゃあ具体的にいつ?」といわれそうなので少し具体化する。6ターン目までに2回、あとは目当てのグレードを考えながら9ターン目までにもう1回というくらいの大まかな目安で、けっこう流動的にしている。
詳細な基準としては、他の動きが弱いターンというところが大きい。グレ上げしにくい、酒場に見えているミニオンも微妙、手元に3ゴールドあるようなタイミングで打つことが多い。
しいて言えば、6ターン目に使うことは多い。最多種族のミニオンが出やすく、また軸になるようなグレード4もプールに混ざる。おまけに「カリスマ」(勝鬨で種族入手)が出始めるのもえらい。
後半のとんでもない恵み
ただし、後半にしか出てこない恵みの中に、一つとんでもないやつがある。 それが憧れだ。(戦闘開始時:左隣のミニオンのステータスを獲得する。)
使った人はわかると思うが、これが本当にすごい。

特に単体のミニオンが大きく育つ構成だと非常に強く、狙いに行く価値がある。
11ターン目に憧れの出現率が跳ね上がる(仮説)
この憧れ自体は7ターン目から引くことができる。ただ、確率をざっくり見積もってみたところ、ターンによって引ける確率がかなり違いそうなことがわかった。
7ターン目に引ける確率は約2割、10ターン目で3割程度だが、11ターン目には5割近くまで跳ね上がる。
下は一定の前提を置いて見積もった恵みの出現率だ。まだ仕様が不明なので誤差があるかもしれないが、環境初期の仮説としてどうぞ。
| ターン | 憧れが3択に出る確率 | 候補になる恵みの種類 |
|---|---|---|
| 7 | 21% | 27種類 |
| 8 | 21% | 27種類 |
| 9 | 23% | 23種類 |
| 10 | 31% | 19種類 |
| 11 | 50% | 14種類 |
36.2.1のホットフィックス(8月7日)で、いくつかの恵みが10ターン目までになったことで、11ターン目のプールが非常に大きく絞られ、憧れが引きやすくなっている。
また、そこまで極端なことをしなくても、6ターン目の分を少しずらして憧れの出る7ターン目まで待つのも有効だ。
逆に、T8,9まで引っ張っても憧れの出現率はほとんど伸びない。
まだ十分に検証されていない話なので、体感的に違えば教えてほしい。これだけ大きな差があるなら、欲張って11ターン目まで待ち、憧れを引きに行くプレイングも時には成立するのではと考える。
※ 計算の前提は記事の末尾に書いた。関心があればどうぞ
じゃあいつ抱えるの?
では、いつ恵みを7ターン目、時には11ターン目まで温存するか。7ターン目まで待つのは比較的気軽にできるが、11ターン目まで抱えるのはかなり欲張った判断になり、以下を両方満たした時にしかやらない。
① 憧れが活きるタイプの構成になりそうか、すなわち単一のミニオンが大きくなる構成かどうか。
② そもそも、恵みを抱えるだけのテンポとライフの余裕があるか。
6〜7ターン目あたりになれば構成の方向性と自分の有利不利がある程度見えてくるので、そこでこの2つを見極めてみる。。
特に重要なのは②で、これは優勢な時にさらに欲張るための戦術といえる。余裕がない時に試した結果、「ライフがなくなって下位落ちしました」という苦情は受け付けない。 それから、憧れの出現率5割ということは残りの半分は外れる。こっちも苦情は受け付けない。
ちなみに①の種族も重要な判断基準だ。
憧れが強く使える、つまり単体が大きくなる種族はメカ・悪魔が筆頭だ。キルボアも可能性があり、エレメンタルもあまり経験はないがおそらくそうだろう。


ただしキルボアは、立ち上がりが遅いしグレ3‐4に欲しいミニオンが多いので、先に恵みを開ける試合展開が多めかもしれない。
逆にナーガや海賊、アンデッドは基本的に構成全体が大きくなるため、こういった構成であえて憧れを引きに11ターンまで引っ張るのはメリットとデメリットが釣り合わないような気がする。


ドラゴンは……よくわからない。横に広がる構成(おそらく)のためその点では不向きなのだが、万が一ドラゴンに憧れがつくと詩龍で永続化というすごい上振れ余地がある。
補足的な理由ではあるが、グレード6のミニオンがいくつも欲しい構成になりそうなら、遅くまで温存する理由の一つになると考える。
まとめ
基本的には早く恵みを開ける。 ただ憧れが強く使えそうなら7ターン目、さらにかなり余裕があれば11ターン目まで引っ張るプレイングを紹介した。
ただしT11の方は試行回数が少なく、これを試して、なおかつうまく引けたことは2回だ。
条件を選べば十分報われる戦術ではないかと考えているが、そもそもこんな都合のいい展開になること自体が少なくて、あまり試せていないのが実情だ。試した感触を教えてもらえるとうれしい。
まだまだ環境初期。いろんな戦術を提唱するような時期だと思っているので少し変わった壺を置いておきました。
色々手探りしながら、新環境を楽しみましょう。
補足:確率計算の前提について
記事中の確率は公式に発表されているものではなく、いくつかの仮定を置いて計算した。気になる人に向けて、その前提をざっくり書いておく。
- 基本仕様は開発者の洞察に従う
- 各種族の出現率は6分の1として概算。
- 「他の恵みより出にくい」と記載される数枚は、他の半分の出現率。
- 先にミニオンが抽選され、そのミニオンに対応した恵みが後から抽選される
簡易的な前提だが、大まかな相場観や11ターン目の急激な上昇傾向を見るためには十分なはず。
なお、この戦略を考えるにあたり情報収集や上の確率計算、書いた文章の校正にはAIを用いている。記事の原案、戦略考察や出力の確認は自身で行った。 パッチノートと基礎知識をインプットしたら、私がバトグラをしてる間に8割くらい合ってる確率表が出てきて、次のキューを入れながら手直しを指示し、そこから考察に進むことができた。
Hearthstone関連でも他にいろんな使い方をしてる人がいる気がしていて、面白い使い方をしていたら教えていただけると嬉しい。
