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ハースストーンの闘技場・バトルグラウンドを勝ち抜く戦略

この新カードが面白い! ③≪グルバシの盛り上げ屋≫【闘技場・天下一ヴドゥ祭】

ついに全カードが公開され、リリースも近づいてきましたね。

カードプールが確定したので、私が一番楽しみにしているこのカードをじっくり評価したいと思います。

(いつもの通り、闘技場視点です。)

 

≪グルバシの盛り上げ屋≫

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評価 80点HeartharenaのTierリスト基準:平均は55点くらい、75点はかなり強い≪巣作りロック鳥≫、90点以上は一握りのパワーカード≪始祖ドレイク≫)

 

7/5/7の能力値があるので、普通の強さのカードを1枚引ければ御の字だと思います。

なので、1/1/1のコピーが普通のカードくらいの性能(例えば、≪ブリンク・フォックス≫くらい)なら7コスト相応の仕事、普通のカードより強ければ(例えば、≪オニクシア≫や≪含み笑う発明家≫であれば)7コスト以上の仕事をすると考えてよいでしょう。

 

結局、どのくらい強い?

問題は、どのくらいの確率で強い雄叫びが引け、どのくらいの確率でコスト相応程度の雄叫びを引けるか、ということですね。

スタンダード環境の雄叫びカード(中立+ローグ)190枚くらいを以下の3つにざっくりランク分けし、それぞれが引ける確率を見積もってみます。

  1. OPカード 1/1/1のコピーが普通のカードよりかなり強いミニオン ≪菌術師≫、≪ギルド募集係≫など
  2. そこそこのカード 1/1/1のコピーが普通のカード同等、あるいは少し強いミニオン ≪ブリンク・フォックス≫、≪スプリング・ロケット≫など
  3. 弱いカード 1/1/1のコピーが普通のカードより弱いミニオン ≪スケイルワーム≫や≪傷を負った剣匠≫

選択肢に(少なくとも1枚)出てくる確率をざっくり見積もりました*1

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と、いうことで、35%の確率で強い雄叫びを調達でき、84%の確率でまあコスト相応の仕事はできる(OPかそこそこを引ける)ようで、だいぶ強めのカードだと思います。

 

「1:OP」の中でも、特に強い/面白いカードを載せていきます。

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特にローグのクラスカードは中立の4倍引きやすく、1枚につき5%強の確率で出てきます。新カードの≪サメのロア・グラル≫だって1マナで使うことができます。多少弱いカードを食べたとしても、1マナとは思えないスタッツと手札補充を兼ね備える大当たりです。

中立でも強くて面白いカードがいろいろあります。≪マスター・オークハート≫や新カードの≪元チャンピオン≫は順当に強いです。また、≪ファーボルグの苔編み師≫は盲点でしたが、かなり良い仕事をしそうです。総じて、夢が広がる楽しいカードですね。

 

ちなみに、それぞれのランクの雄叫びミニオンの枚数は以下の通りになりました。OPカードは全体の15%程度ですが、発見の選択肢3つの中には結構な確率(35%)で1枚は出てくる、ということですね。

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参考までに、各雄叫びの評価と確率計算をスプレッドシートにまとめましたので興味があれば見てください。

グルバシの盛り上げ屋_事前評価 - Google スプレッドシート

 

テックカード・シナジーカード

しかも、このカードの強さはこれだけにとどまりません。

単純に強いカードを引きやすいだけでなく、発見により状況に応じたカードを選べる、という点も大きいです。

手札にエレメンタルやドラゴンがあればそれらのシナジーカードも当たりになりますし、「テックカード」*2を状況に合わせて取れるかもしれません。カードを選ぶときは、自分の手札、相手の場を注意深く見ることをおすすめします。

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ただ、特定の中立ミニオン1枚が選択肢に出てくる確率はわずか1.3%なので、テックカード1種をピンポイントで狙うことは難しく、おまけ程度にとらえておくのが良いかもしれません。(なお、武器破壊の雄叫びミニオンは5種あるので6%強の確率で調達できます。1種は耐久度-1だけですが。)

劣勢に立たされた時も、≪始祖ドレイク≫、≪精神支配技士≫、状況によっては≪デスウィング≫による強引なちゃぶ台返しができる可能性があり、最後まで勝ちの芽を残し続けられる、という意味でも魅力的なカードです。

(その分、敵に回すと恐ろしそうですけどね。リリース後しばらくはこのカードによる理不尽のスクショをTwitter等で見ることになるでしょう。)

 

総括

と、いうことで、確実ではないにしろ高い確率でコスト相応の効果を、3割強の確率で強めの効果を引け、しかも発見効果により状況に合わせて柔軟に選択できる、というなかなかのパワーカードです。

≪SI:7諜報員≫等の安定して強さを発揮するカードにはさすがに劣りますが、それでもかなり強い部類のカードであり、HeartharenaのTierリストで80点程度の評価だと予想します。(≪菌術師≫≪疫病科学者≫などと同等)

カードパワーだけでなく、ハースストーンらしい楽しさを兼ね備えていることもあり、新環境でぜひ使ってみたい1枚です。

 

それでは、お読みいただきありがとうございました。

 

他の事前考察


 

*1:厳密には複雑な計算式になりそうなのですが、そこまでは求めきれず簡易的な計算式を使いました。上のスプレッドシートに式も載せましたのでご参考まで。計算ミス、厳密な解法などありましたら教えてくださるとうれしいです。

*2:特定の状況、カードに対して極端に強い効力を発揮するカード